リビングに戻ると、イケちゃん達は料理の準備を始めてくれていました。

秋本さんは私達の元にきて、「さ、料理は男2人に任せてまずはお水でも♪」と、コップに入った水を渡してくれました。

お礼を言って2人ともが水を飲んだ後、秋本さんはキラキラとした目で「どう?」と聞いてきました。

私「美味しいですね」
秋本さん「でしょ!あのね、これは浄水器のお水なんだけど、普段飲んでる水よりも美味しいと思わない?水道水って実はすごく危険でうんたらかんたら〜」

どうやらさっそく勧誘が始まったようです。
この流れは浄水器を買わせようとしてますね。

秋本さんが水道水の恐ろしさ、それに比べてこの浄水器の良さを熱く語っている間、私達は同じくらい熱くウンウン!と頷きながら聞きました。

秋本さん「〜〜だから、○○なの!」
私達「え!?そうなんですか?!」
秋本さん「そうなのそうなの〜!!」
私達「えー!知らなかったー!」

私達も秋本さんもノリノリです。
それを見てるイケちゃんも嬉しそうにこちらを見ています。

秋本さん「〜〜ってわけなの!どう思った?」
これで私達が「いいと思いました!」と言えばすぐに紙を渡されて署名させられて購入コースだったと思うんですけど、2人で決めた作戦を決行することにしました。


さやか「うん。この△△のお水は凄く良くて美味しいと思ったんですけど、それと同じくらい○○大学の水は美味しくて体にも良いんですよ〜!!!!」
秋本さん「○○大学の水?」
私「はい!!私達、○○大学出身なんですが、学校でオリジナルの水を作って販売してるんです!!私達、その水がずっと好きで、卒業した今も月に一度は学校に行ってケースで買って帰ってるんです!!」
さやか「○○の水、この△△くらい美味しいよね?!」
私「うん!!美味しい!私もう○○大学の水無しじゃ生きていけへん!!!!」
さやか「秋本さんが今日普通のお水を飲んでたら、○○大学のお水を紹介できたのに、△△の水に出会ってるなら紹介できないな〜残念!」
私「私達が○○の水しか無理なように、秋本さんは△△が1番なんですもんね!」

そうです、私達の考えた作戦は
『めちゃくちゃ丁寧に話を聞き、肯定し、肯定した後に別のモノにめちゃくちゃハマってるヤバイ奴らを演じる』です。

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