お泊まりができるならこっちのもんです。
ベッド一つしかないし。
この家は座椅子はあってもソファーはない。
どっちがソファーで寝るとかね、できないわけですよ。
座椅子しかないから。しかも小さい座椅子。
こんな座椅子で寝たらね、いわしますから。腰を。

床にはカーペットをひいてますけど、そこで長時間寝るのは同じくいわします。腰を。

シングルベッドで一緒に寝る以外ないわけです。
アンドー君は優しい男ですからね。
私の腰をいわすようなことはしないはずです。
また、彼の性格上男らしく床で寝ることもない。
何故なら彼もいわすからです、腰をね。


勝ちを確信した私は意気揚々とカバンからお泊まりセットを取り出しました。

アンドー「最初から泊まる気満々だったのね」
私「大丈夫。何もしないから安心していいよ」
アンドー「それは普通男が言うセリフやと思ってたよ」
私「大丈夫。何かしてくれてもいいんやで」
アンドー「大丈夫。何もしないから安心していいよ」
私「それ本当に何もしてこないやつやん」

まあしかしね、泊まれるならこっちのもんです。
ベッドが一つしかないんだから。
腰を守る為には一緒に寝るしかないんだから。

とりあえずお風呂に入ってきなよと言われたので、私はメイク落としや着替えなど一式を持ってお風呂に向かいました。

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