絶対に私は壺も絵画も買わないぞと、熱い想いでピヨさんを見ました。

するとピヨさんは驚いた顔をして「あ、知ってるんだ!俺がかもめちゃんくらいの年齢の時はその知識が全くなくてさ」と言いました。

ほう。もう次の言葉は分かったぞとね。「そこから人生が変わったんだよね」と。
で壺を買うのを断ったら「壺くらいちゃんと買いや!」とマジトーンで怒られるんです。
頭の中ではアンパンマンの5倍くらいの速さで腕を回してました。遠くにいるバイキンマンに向かって全力疾走です。今回は本気やから靴も瞬足を履いてます。

私「そうなんですね。その会社がどうかしたんですか?」
まだ脳内のアンパンマンは高速で腕を回しています。明日絶対肩痛くなるわ~なんて思いながらぐるんぐるんです。

ピヨさん「俺、そん時22歳だったんだけどね、ばっちばっちに引っかかってさ」
引っかかった・・・?アンパンマンの腕のスピードが少し遅くなりました。
少し小走りにもなってる。

私「そ、そうなんですね~」

ピヨさん「まさかの200万の借金。あの時は本当に辛くてさ」
腕を組んでうんうんとうなずいています。

私「そ、そうなんですね~どうやって借金を返したんですか?」
まだ腕のぐるぐるんは止められません。もしかしたら〇〇〇での借金を返すために△△△に入ったらすぐに返せてね!とこれまた違う会社の勧誘がくるかもしれませんからね。

ピヨさん「とにかくめちゃくちゃに働いたんだよね。掛け持ちとかもして。すごい大変やったな~あの時。だからかもめちゃんもさ・・・」

そしてケーキセットがいいタイミングで運ばれてきて、ピヨさんはジュースを一口飲んでから私の顔を見ました。

ピヨさん「簡単に儲かるとかいう話には気を付けたほうがいいよ。危険やから」

アンパンマンはその場に立ち尽くして、腕もおろした。バイキンマンと微妙な距離になってお互いなんとも言えない顔してる。

私「・・・そうですよね~簡単に稼げるわけないですね」
ピヨさん「いや本当に!借金だけが増えていってあの時は人生終わったと思ったね」
私「私も以前友達に30万の美顔器を売りつけられたことがあって・・・」
ピヨさん「それは災難だったね~。今はネットが発達してもっと色んなビジネスの話もあるみたいだから本当に気を付けてね」

気付いたら脳内のアンパンマンとバイキンマンは熱く抱き合ってたね。



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