雑貨屋に入ったアンドー君はルームフレグランスを見ていました。
最近よくお店で見かける、棒の刺さった匂いのでるあれですね。

アンドー君はその棒をクンクンと匂っては「これは・・・ちょっと違うな・・・」「おっ・・・これは中々」と感想を述べていました。

私「匂いソムリエのアンドーがお気に召す商品は見つかりましたかい?」
アンドー「この匂い俺めっちゃ好きやねんけどどう思う?」
私「・・・くっせ!」
アンドー「えー!いい匂いやん!」
私「いやいや、ほら、こっちのほうが良い匂いやで」
アンドー「・・・なんじゃこの甘ったるい匂い!」

私達は好きな匂いについては全く気が合わないんですよね。言うなれば敵くらい合わない。
しかし、お互い折り合って生きていくのが恋愛ってものですよね?

私「私は匂いソムリエのあなたと違ってこだわりがないからそのえげつない匂いのする棒のでもいいのよ。また一緒に暮らしましょう」
アンドー「かもめちゃんは優しいね」
私「じゃあ結婚してくれる?」
アンドー「それは違う」
私「とりあえずもっかい同棲しよか?」
アンドー「😅💦💦💦💦💦」

アンドー敵やん。結婚してくれないなら敵やん。後ろからタックルしてやろうかと思ったのですが、お店でタックルしたら捕まりそうなのと、敵も愛を持って抱きしめれば仲間になりますからね。(?)

私「じゃあ、間取って買い物終わったら元私とアンドーの愛の家。現アンドーだけの家に行ってゲームしようや」
アンドー「本当に意味が分からんのだけども、家に来る来ないはとりあえずカフェにでも行って話し合いしよう」

アンドー君は何かを決めるときによく間に挟む人でしてね。
同棲中も「明日は遊園地行く?それとも日帰り温泉?」と聞いたら「うーん、とりあえず晩ご飯食べへん?」と何かを挟む人でした。

カフェでアンドー君を説得して家に乗り込んでやろうと胸に誓った私は、アンドー君と匂い付き棒をクンクンしまくり、あーでもないこーでもないと話して、2人が納得した匂いを購入してました。

私と住んでないのに私との意見を合わせた匂いを購入するんやと思いましたね。
絶対私のこと好きやん?そんなん好きに決まってるやん?と思ってアンドー君の顔をみたら別に好きそうではなかった。
何考えてるかよく分からん顔してた。

恋愛って難しい。

そんな私達はカフェに向かいました。


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