お姉さん「お待たせしてすみません♪」
お姉さんは書類を机に置き、座りました。

そして私に紙を1枚渡し、参考程度に書いてくれと言いました。

紙には婚活の熱意と、結婚相手に求めるスペックを書く欄がありました。

ここで調子に乗りまくって「顔はイケメンのジャニーズ系で、年収は1000万円以上で、身長は180以上の国立大卒!」って書いたらきっと生きてこの部屋からは出られないんだろうなと思いながらも素直に書いて行きました。

私は身長は170以上で、それ以外は生きていればなんでもオッケーと書きました。
学歴も収入も職種も何も気にしないと書いたわけです。

そしたらお姉さんは目を丸くして「学歴収入なんでもいいんですか?!」と言いました。

私「はい。私自身のスペックが地を張っているので・・・」
お姉さん「そんなことないですよ〜♪カモメさんくらいこだわりがないと・・・」
ここで一度お姉さんは口を閉じ、そして私を見て言いました。

「身長もこだわらないにしませんか?」と。

私が何かを求めることは禁止されているそうです。
結婚相談所はガチの所なのでお姉さんが言うならきっとそうなんです。
ここで「人間以外も有りにしませんか?」って言われたら、それは結婚相談所のお姉さんが言うのだからそれが正しいわけです。
そして、私はライオンと結婚して食べられて終わるわけですが、相談所の人が言うなら間違いないわけです。

私は(まず入る金が無いが)消えそうな声で「ハイ」と言いました。

そしたらお姉さんは笑顔で身長の所をこだわらないに変え、満を辞して何もこだわりのない参考書が出来上がりました。

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